「ねぇ、あなたはどこに向かって歩いているの?」
「僕が行きたい所だよ」

「それはどこにあるの?」
「この箱庭の果て、そう最果てにあるんだ」

「箱庭だなんて!バカみたい!最果てなんてあるものですか」
「まるで世界の全てを見てきたような口ぶりだね」

「この世界が箱庭だなんて!」
「ああ、君。羊の数を数えるだけじゃ、いい夢は見れないんだよ」


2022-09-21

詩、散文、或いは物語

 9月25日、次の日曜日に開催される「第十回 文学フリマ大阪」に今年も出店します。


年に一度、文学というものに携わり、コピーライターではなく作家として人前に出ることのできる貴重な日。第二回から出店参加し、今年で9年目になる。

「詩、散文、或いは物語」をテーマに創作をしているが、最初から詩を書こうとは思っていなかった。書くのであれば小説だろうと思っていたが、物語性を孕んだ詩や散文に行き着いたのは、やはり30代で活動していた「Trigger」があったからだろう。

 アートユニットを結成し、「Trigger」と名づけたのは2011年。当時書いていたブログにはこう記してあった。

【 読んだ人・見た人が何かしらの感情を持つための「きっかけ(トリガー)」。
そして作り手である自分がさらなる変化を起こすための「引き金(トリガー)」。】

結果的に、何かを変えたい、変わりたいと思っていた自分のこめかみに銃口を当てて、まさにトリガーを引いたのだった。そして大きく変わった。

仕事でコピーを書いている自分。企業で取材をしている自分。研修でライティングを教えている自分。飲み屋でアホな話をしている自分。仲間と焚き火を囲んでいる自分。

多分みんなの知っている自分とは全く違う、詩を書いている自分を見てもらえればなと思います。

今年の作品のタイトルは「Midnight Cold Howling」。

作品はまだ、完成していない。

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第八回文学フリマ大阪【入場無料】

2022/09/25(日) 11:00〜17:00

・会場: OMMビル 2F B・Cホール

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2021-09-28

第九回文学フリマを終えて

 昨日は、第九回文学フリマだった。

文学フリマとは、「自分が〈文学〉だと信じるものであれば、基本的にどんな形態のものでも構わない」という自由な形の文学限定同人即売会。2002年から東京で開催されているが、現在は様々な地方でも開催されるようになり、広がりを見せている。大阪では2013年に初めて「第十六回文学フリマin大阪」として開催され、翌年から第二回文学フリマ大阪となり今年で第九回となった。

発起人の一人である大塚英志氏の「文学創作はすべての人に平等に開かれている。決して職業作家だけに与えられた特別なものではない」という考えが好きで、その思いが形になったこの文学フリマというイベントにずっと興味があった。だからこそ、大阪で開催されるときにはとても嬉しかったのを覚えている。

当時活動していたアートユニットの「Trigger」の3人で見に行き、来年は必ず出店しようと決め、第二回に初めて参加した。第四回からはソロで出店するようになり、それも今年で6年目になった。

「作り手としての自分を、人前に晒してみたい」という個人的な思いがあったのだが、実際にやってみると「人の反応をダイレクトに受ける」ということを肌で感じる機会になった。仕事でのライティングとは何か違う・・・。説明が難しいのだが、完全に個人の「詩、散文、或いは物語」を創作して、その世界が他者にどう捉えられているかが伝わってくる。その伝わり方は、数百円だろうがお金を払ってでもこの作品を持って帰って読みたい、手元に置いておきたいと思ってもらえるかどうかである。フリーペーパーであっても自分の作品を「欲しい」と思ってもらえる嬉しさは、心の底から湧き上がる感動でもある。

そして、同じ空間に集う「物書きたち」の想いと作品にも、自分の魂のようなものを揺さぶられている。プロもアマも関係ない。イマジネーションを貪り、文章を吐き出しまくる猛者どもと相対することで、自分も同族なのだと改めて認識させられる。

「自分自身を〈作家〉としてもっと前に出していこう」と決めた2013年4月。当時の僕は、37歳だった。気持ちの上でとても重要なターニングポイントだからこそ、後につけることとなった「37+c」という屋号には、メインコンセプトである「37℃の少し高い体温で書く文章」の裏テーマとして「37歳だった時のあの想い」も込めている。

来年はいよいよ第十回。次は何をアウトプットしていこうかとても楽しみである。 


2020-05-04

心の中にいるオオカミの話

『チェロキー族の老人が孫にこんな話をした。「人の心の中では、いつも二匹のオオカミが争っている。片方のオオカミの名は《不安》、もう一匹のオオカミの名は《希望》だ。そいつらはいつもお互いに食ってやろうとにらみ合っている。もちろんお前の心にもいる」すると、孫がこう尋ねた。「どっちのオオカミが勝つの?」と。老人は孫の目を優しく見つめて「お前が餌をやった方さ」と答えた』

「・・・どうだ?面白い話だろ?」と得意げにしゃべる友人は続けてこう言った。「つまりはさ、自分の心掛け次第ってところなんじゃねえの?」と。俺は、そうか、そうだよなと独りごちながらグラスに残ったぬるいビールを染み干した。区切りがついたのだろう、友人は「便所」と言い残して席を立った。

俺はオオカミの話を頭の中で反芻していた。《不安》と《希望》、確かにこいつらは俺の心の中にもいる。いや、他にもいる。まず《怠惰》がいるな。もしかしたらこのボンクラオオカミに一番餌をやっているかもしれない。《憤怒》もいるし《悲哀》もいる。《快楽》は当然いるとして《依存》にもかなりの餌をやっている。《至福》もいるし《断念》も《敬愛》もいて、ああ《安穏》もいるな。・・・多いな。全員で食い合おうとしているのか。大変だな、こいつらも。

戻ってきて早々に、皿の上のオリーブをプラスチックのピックでつつき出した友人に、自分の中に二匹どころではないたくさんのオオカミがいたことをつぶさに話した。「11匹いる!」と笑った友人は、それもうトーナメントにしたほうがいいよねと言った。

優勝したオオカミに餌をやるのか?いや、多分俺は11匹のオオカミみんなに餌をやるだろう。で、よしよしって撫でてみんなで一緒にぐっすり眠るんだよ。そう言うと、友人は「君らしいね」と微笑んで、ピックに刺さったオリーブをかじったんだ。


【〜現実と虚構の間を歩く〜 37+c 】 

2019-05-06

液体肥料

「ちょっと水やってくるわ」と、中学2年生になる息子が水を入れたペットボトルを手にベランダへ出て行った。キッチンテーブルで仕事の原稿を書いていた僕は手を止めてベランダを覗き込んだ。狭いベランダにいつの間にか小さくて可愛い鉢植えが置いてあった。何やら緑色の葉っぱがちょろんと伸びている。「何それ?大麻?」と声をかけると、彼は笑いながら「違うわ!カブや、カブ。理科の宿題で観察せなあかんねん」と返し、水をチョロチョロと鉢に注いだ。

こういう観察って中学生もやるもんなのか、小学生までと違うのだな。そう独りごちた僕は、彼が明らかに水ではない液体が入った、もう1本のペットボトルを手にしたのに気がついた。なんだあれ?その液体は青色か緑色のようで、午後の光を浴びてなんとも言えない美しい輝きを発していた。「何なん?それ」「ああ、これな、液体肥料。学校でもらってん」

・・・そうか、そんな時代なのか。そらカブもすくすくと育つやろうな。僕が子供の頃は水だけだった。液体肥料なんて言葉も知らなかった。夏休みの宿題で植物の観察をするのも大変で、まずはしっかり育てることに必死だった。小学生だったあの夏も、僕は「ひまわり」が思うように育たないことに悩んでいた。

当時、僕の家族が暮らしていたマンションには共同の屋上があった。とても広い屋上で、住人は植物を育てたり、洗濯物や布団を干したり自由に使っていた。天気のいい日に飼い犬を洗ったりしたこともあった。この屋上で僕は夏休みの宿題であった「ひまわりの観察」をするために、一生懸命ひまわりに水をやっていた。

しかし、僕のひまわりはとてもか細く、高さもない「弱っちい」ひまわりだった。少し離れたスペースで、同級生の浅井くんも同じようにひまわりを育てていたのだが、このひまわりはなんとも見事なひまわりだった、大人の親指よりも太い茎に青々とした葉を広げ、高さは見上げるばかり。花は燦々と輝く太陽のように立派だった。僕は浅井くんのひまわりを見るたびに、完全に負けた気がしていた。それは小学生でありながらも、男として負けたような気分でもあった。

彼のひまわりを横目に小さくため息をつきながらひまわりに水をやっていると、浅井くんも屋上にやってきた。花も咲き、これから種を収穫する段階であったが、僕はずっと気になっていたことを、負けを認めて聞いてみた。「どうやったらそんなデカくひまわり育つん?」と。浅井くんは「そんなんもっと早く聞いてくれたら教えてあげたのにー!これやでー!」と笑いながら、半ズボンと白いブリーフを膝までずり下げ、鉢植えのひまわりに向かって勢いよく放尿した。夏の太陽を反射しながら弧を描くそれは、乾いた鉢植えの土に吸い込まれていった。

その瞬間、浅井くんのひまわりは、グッと背筋を伸ばしたかのように、少し大きくなったように見えた。

夏休みが終わった2学期のある日、大量に収穫されたひまわりの種をクラスの中で得意げに食べる浅井くんを、僕はなんだか複雑な気持ちで眺めていた。

浅井くんが自前の液体肥料を使っていたことを、僕は誰にも話さなかった。おすそ分けでもらった種は、食べないで捨てた。


【〜現実と虚構の間を歩く〜 37+c 】


2019-01-26

散文「37℃の揺らめき」

「37℃の揺らめき」

少しだけ 身体が曖昧だ
少しだけ ソフトフォーカス
少しだけ 存在が希薄
少しだけ 境界線が曖昧

少しだけ 揺らめき

ベッドから出てカーテンの隙間から外を見た。ボタボタと雨が窓をうっている。

床の上に崩れ落ちる私は電球のフィラメント。
天井を眺める私は老人が投げ捨てた杖。
背中に冷たさを感じている私は浮かぶことを知らない深海魚。

汗をかいている。不快な汗をかいている深海魚。見上げた水面には装飾の施された杖が浮かんでいる。フィラメントはずいぶん前に切れている。雨が窓をうっている。ボタボタと。

ゆらり ふらり
ゆるり ふわり

視界に入った時計はもうすぐ9時43分。
4、3、2、1、9時43分。

誰かが来るかもしれない。それは小脇に荷物を抱えた配達人かもしれない。それは私を憐れんでいる友人みたいな人かもしれない。それは拳銃を隠し持ったピザのデリバリーサービスかもしれない。それは私が髪を撫でて微笑んで欲しいといつも思っているあの人かもしれない。あの人がこの部屋の呼び鈴を鳴らすことを私は期待しているのかもしれない。

ゆるゆらり ふらふわり

コップの水を一息に飲んでもう一度水を入れる。シルバーの蛇口に映る私は何だか滑稽。コップを持ったまま目を閉じる。コップから水が溢れている。手が冷たい。気持ちいい。私が満たされている。もう十分。十分なほどに滑稽だわ。

コップの水を一口飲んで残りは全部流した。この水もやがては海に出て深海魚のもとに行くことでしょう。さようなら。この水がどうか彼女の不快な汗を薄めてくれますように。

少しだけ 身体が曖昧だ
少しだけ ソフトフォーカス
少しだけ 存在が希薄
少しだけ 境界線が曖昧

手の中の携帯電話を見つめている。滑稽な深海魚は頭からぶら下がった電球を新しく交換するの。新鮮な水道水で汗も流した。海の底で揺られているから、どうか私に会いにきてよ。配達人のふりをして、小さなサブマリンに乗って、私の好きなピザを抱えて、呼び鈴を鳴らして。そうしたら私はきっと上気した顔でドアを開けるわ。だからあなたは私の髪を優しく撫でて微笑むの。

私 少しだけ 揺らめいてる

いつもより 揺らめいてる

(2014年8月19日執筆 文学フリマにて無料配布した「書きチラシ」を再掲)




2018-12-02

表現活動を再起動する

2年もここをほったらかしにしていた。

気分的には廃墟になりつつある古屋に戻ってきて、どうしていいかわからずボサーっとしているかのようだ。
自主的にクリエイティブなことをあまり積極的にしてこなかった。ビジネスの方が必死になっていた。文学フリマにも出店していたが、新刊を作ることもなかった。創作をしたいと思いながらも、その優先順位はぐっと下がっていた。

この数ヶ月、「自己を発信する」ということについて考え続けている。

自分の考えていること、日常にあった出来事、ふと頭によみがえった思い出、世の中に対してぶちまけたい不満。そんな腹の中に詰まっていたり、脳みその隙間にこびりついている由無し事を開陳していく「行為そのもの」について考え続けている。
特にこういったブログを始め、SNSやらウェブコンテンツにおいての日記やコラム、エッセー、書評などなど。ビジネスやライフハックなど、情報として価値があるものは誰かの役に立つであろうが、昨日コンビニで買い物したらレシートが777円だったことに何の意味があるというのか。100歩譲って、その嬉しさを誰かと共有したい気持ちはわかるが、自分自身がそれをしていこうと考えると、うーんと唸ってしまう。これまでもブログを書き倒して、SNSを使い倒してきたから偉そうなことは言えないのだが、今に来てどうにもモヤモヤしているのだ。


なんて不毛なんだ、考えている暇があるならさつさと行動を起こし給えよと諸兄姉は言うであろうが、僕は考える前に行動を起こす気質を持ち合わせていないのだ。考えが腑に落ちてようやくそろりと行動を起こすし、起こしてきたし、これからもそうなんだろう。

自分は何を発信していくのか。・・・いや、発信ではなく、きっと表現なのだ。自分は何を表現していくのか。その表現は発信しようがしまいがどうでも良い。誰かに読んでもらいたい、見てもらいたい、聴いてもらいたいとなれば発信すれば良い。目的を間違えてはいけない。

発信そのものが目的になってはいけない。何をどう表現するかこそが目的なのだ。さて、改めて表現を始めていこう。 

2016-12-27

月イチBarを1年やってみて

去年の年末に「Bar 37+c」を始めて1年。
お陰さまでたくさんの方にお越し頂いた。

始める前に考えていた事やきっかけとしては「文章書きの個展ってどんなだろう?」「じゃあ自分を展示しよう」「どうせなら飲もう」「ならもう月1バーしよう」となったわけだ。

やってみて思ったのは実にシンプルなこと。

「みんなでゆるーく飲むのは楽しい」

イベントには何かしらの意義や目的やメリットが必要だったりするけど、そういうものが「ない」集まりがあってもいいんじゃないかな。「〇〇でなければならない」を外す感じ。
強いていうなら「みんなでゆるーく飲んで楽しむ」が意義であり目的。その質をどう上げていくかが今後の課題かしら。

いつまで続くか分からないけど、「Bar 37+c」にしても「ハピニシ☆ラジオ」にしても、こういった「『ゆるさ』があっていい環境」を作っていきたいなと思っています。

今晩は2016年最後の「Bar 37+c」。
キューっと締まった頭のネジをどうぞ緩めにお越し下さい☆

「Bar 37+c」の詳細はコチラ

2016-09-16

第四回文学フリマ大阪、出店します

第二回から参加して今年で3回目の出店をする文学フリマ大阪。
相変わらず準備時間不足で、直前にバタバタするのも恒例だ。
2日前の現時点でもまだ揃っていないアイテムもある。。。

これまでは誰かと一緒に参加していた。
初参加の第二回はTriggerのメンバー優子嬢と。
次の年、第三回は優子嬢に加えて清水っちゃんが自身のブランドで、
「似非文学」でタッグを組んだパトラ嬢、そして「たこ焼きもん次郎」を
進めているハピニシの兄貴であるハピネス兄さんも一緒に参加した。
実に3つのブースを連結させての集団参加だった。

そして今年。
初めて1人で参加する。
1つのブースに1人で参加。
なんかワクワクする。

これまでの二回とはまた違ったワクワク感。
最初は初参加のワクワク感だった。

次はみんなを巻き込むことへのワクワク感。

今回は「いったいどうなるんだろう!?」というワクワク感。

今回のために作った新刊は「Have a good Journey」。
詩人で旅人のPeter Caxtonの散文詩とイラストをまとめたzineだ。





















印刷と製本も自分でした少し作りの荒い本だけど、
いいモノが出来たと満足している。
ピーターの眼差しや想いをちょっとでも感じてもらえればと思っている。

ブースはG-3。
見本誌コーナーを正面に見て左脇のブースで白目剥いて座ってます。

皆さんのご来場お待ちしております!

【第四回文学フリマ大阪】
日時:9月18日(日) 11:00~17:00
会場:堺市産業振興センター イベントホール(大阪府堺市)
地下鉄御堂筋線「なかもず駅」、南海高野線「中百舌鳥駅」徒歩3分
入場無料
詳細はコチラからどうぞ→第四回文学フリマ大阪ページ

2015-12-15

Bar 37+c [サンジュウナナプラスシー]

大阪中津にあるクールなライブハウス、
その一角にある小洒落たバーコーナー、
そこで月に一度だけオープンするゆるやかなバー。

ただひとつ残念なことは、
マスターがボンクラなコピーライターだったのです。


というわけで、
月極バー「BAR 37+c」始めます。


第一夜は、
2015年12月22日(火) 19:00〜23:00
@大阪中津LiveSpace Vi-code(大阪市北区中津3−1−19)
アクセスはコチラ
ワンドリンク500円ノルマ

※今後は毎月第4火曜日にオープンします。
※バーと言っても基本はライブハウスなのでグラスは「プラコップ」です。
※格式やら格調の高さは「ゼロ」です。すごくゆるいです。
※フードはほとんどないので、軽く食べてきてからどうぞ。

きっかけは「文章書きの個展ってどんなだろう?」と考えたことだった。写真やイラストはギャラリーに展示して見てもらう。文章書きが同じことをしたら立ち読みみたいな感じになるな。それはなんだかなぁ。来てくれた人も自分もあんまり楽しくないな。せっかくだったら楽しい方がいいなぁ。

本の話をしてもいいし、どうでもいい話もいいし、真剣な話でもいいし。いっそ自分を展示したらいいじゃないかと。せっかくだったらお酒飲みながら話したらもっと楽しいかも!

で、いろいろお世話になっているライブハウスの店長に相談したら「そんな感じのんやってますよー」と。「しかもちょうど終わるんで入れ替わりでどう?」と、渡りに船展開。

みんなでゆるーく飲みながらお話出来たら嬉しいなぁ。そういやあのボンクラの顔最近見てないなーという方も、一度会ったけどちゃんと話したことないなーという方も、あいつの顔見飽きたぜって方も、たまたまこのブログを見た人も、仕事帰りにぜひ寄ってみて下さい。お待ちしてます!

2015-09-21

第三回文学フリマ大阪に出店しました

いい一日だった。

物書きを続けていて、心の底からよかったと思った。

そんな第三回文学フリマ大阪だったんだ。

昨年、第二回文学フリマ大阪にTriggerとして出店。西村嬢と二人で並んで、ワクワクしながら人前に出て、ドキドキしながら人と話して、1冊売れたら二人で喜んだ。来年は仲間のクリエイター誘ってブース横並びでやりたいねって言いながら帰った。

そして今回。「Trigger」ブースとして西村嬢、「37+c」ブースとして僕とハピ兄さんとパトラ嬢が、「玉ネギ頭のネコ娘。」ブースとして清水っちゃんが出店。この3つを関連ブースとして申請し、本当に横並びで出店しました。

今回は前回と同じくテキストzine「佐世保ノスタルジア」とフリーチラシ「37℃の揺らめき」を。そしてハピ兄さんとのコラボ作品「たこ焼きもん次郎」の予告的なポストカード3種類。さらにパトラ嬢と創刊した1枚タブロイド紙「似非文学(えせぶんがく)」を。

それぞれが接客したり、仕事の話しをしたり、雑談をしたり、大笑いをしたり、いつもの仲間としてのいい空気で出店していました。本も何冊か売れ、チラシも持って帰ってもらったりしていました。

「あの!すみません!」

その女の子は突然やってきました。
「言いたいことがまとまっていないんですけど」と言ってから、「さっきもらったチラシを読んだんですけど」「本当にすごい良くて」「あたしにとってツボで」「読んだあとにわーってなって」「言わなきゃって思って」「特攻しちゃってすみません」「すごい良かったです」と言ってくれた。

僕は年甲斐もなくびっくりしてしまい、気のきいたことも言えずに「ありがとう」「嬉しい」を繰り返していた。しばらくして、あの子は凄い勇気を振り絞って来てくれたんだと感じた。恥ずかしいし帰ろうかな、でも言いたいなと逡巡して、言おうと決めて「特攻」してくれたんだ。言いに来てくれたお礼に、その子の買ってない本をプレゼントしようと思って会場中を探したがどこにもいなかった。

そしてイベントも終わりが近くなった頃、同じように出店していた詩人の男性が話しかけてくれた。

「このチラシ、新刊ないですか?」

これしかないことを詫びて色々話を聞くと、彼は昨年の文フリでこのチラシを持って帰り、まだ手元に置いていてくれていると言う。同じように文章を書いている人が気に入ってくれて新刊を求めてくれている。

物語のような詩のような散文。A4のコピー紙で作った小さなチラシ。それがあの子や彼に伝わって、またその気持ちを伝えてくれた。

そして、はにかみながら「オレはこの人の文章のファンやねん」って言って本とタブロイドを買ってくれたKさん。言葉に出さない気持ちがとてもとても嬉しかった。

初めて出会うたくさんの方々が、作ったものを眺めて、手に取ってくれた。そして「これください」と言って買ってくれた方もいた。本当にありがとうございました。気に入ってもらえると嬉しいです。

いいハートを持った仲間に囲まれて、いいものを作って、いい言葉に包まれる。

物書きを続けていて、心の底からよかったと思った。

いい一日だった。


2015-09-19

第三回文学フリマ大阪に出店します

2ヶ月前に意気込んでいたのが随分と昔のような気がする。
僕はデスクのカレンダーを眺めて小さなため息をついた。時間が過ぎるのはあっという間だな。
おだやかな日差しの中を涼しい風が吹いている。

2ヶ月あればしっかりしたものが出来る。
ハピ兄さんとの「たこ焼きもん次郎」、パトラ嬢との「似非文学」。
2つのコラボもきっと上手くいくだろう。そう僕は計画していた。

が、いい状態とまずい状態に見舞われた。

いい状態とは三人ともそれぞれの仕事が忙しくなったこと。
フリーランスにとってこれは大変ありがたい状態だ。まずい状態とは忙し過ぎて文フリの作品制作に着手出来ない状態だ。気がついたときには8月も終わろうとしていた。相変わらず忙しい状態は続いていた。

直接顔を合わせてのミーティングは諦めて、メールやメッセンジャーを使ってやり取りをした。
この1週間の濃度は尋常ではなかった。

予定していた作品形態とは多少変わったところもあったが、明日はいい感じの文フリになりそうだ。
僕は忙しかった夏を思い出しながら、明日の準備をしている。

仲間5人でこの3つのブースにおります。

E-12「玉ネギ頭のネコ娘。」
E-13「37+c」
E-14「Trigger」

E-13「37+c」は私の個人的なzineと上記のコラボ作品を2点置いています。
E-14「Trigger」はアートブック「17+C」とフォトグラファー西村さんの作品を。
E-12「玉ネギ頭のネコ娘。」Triggerでイラストを担当する清水さんのブースです。


第三回文学フリマ大阪(→公式サイト
2015年9月20日(日) 11:00~17:00 
堺市産業振興センター イベントホール 
地下鉄御堂筋線「なかもず駅」、南海高野線「中百舌鳥駅」徒歩3分 
一般来場者は参加費無料

2015-07-18

第三回文学フリマ大阪に向けて

昨年に続き、「第三回文学フリマ大阪」出店します。

前回はTriggerとして出店し、そこに個人の本「佐世保ノスタルジア」を出した。
今回はクリエイター仲間を巻き込んでコラボをメインに出します。
ライター仲間のパトラ嬢と出す文芸ペーパー『似非文学』、イラストレーターのハピ兄さんとあのぽしゃったコンテンツの絵本を出します。
もちろん個人的に作った「佐世保ノスタルジア」も置きます。「37+c」で出店します。

あと二ヶ月か。。。ガリガリ書くぞ!

2015-03-20

マチオモイ帖「佐世保帖」


時々、1999年頃を思い出していた。

長崎県、佐世保市にいたあの頃。

空気の質感、だんだん聞き慣れていくイントネーション、
埃っぽい学生アパートの部屋、海の見える小さな街、
愛想のいい人たち、少し緩めの感覚、モラトリアムの日々。

思い出すたびに、心の端っこが「キュッ」と摑まれる。

馬鹿みたいに仲間と笑い合った
日が沈んでもまだベンチで喋ってた
頭がおかしくなるほど将来を考えた
死はいつもすぐそばにある事を知った
誰かのアパートに集まっては朝まで酒を飲んだ
恋人が去った後の虚無感に包まれた
この日々がいつか終わる事実から目を背けた
取り憑かれたように駄文を書きまくった

あの街の中で
知らない間に大人に近づいた

あの街を離れて
いつの間にか大人になった

記憶は断片化されて、手のひらからこぼれ落ちて行く

この手に残った記憶の残骸は あまりに美しくて
この胸に抱いた記憶の残骸は あまりに愛おしくて

バラバラの断片を集めて
もう一度「再構成」してあげる

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

もう二度と訪れる事の出来ない
『1999年の佐世保』を想う

2014年に作ったマチオモイ帖
『佐世保帖』

今年開催されているマチオモイ帖にも出展しています。



入り口を入って左側、「九州エリア」の本棚内です。
どうぞ椅子に座ってゆっくり読んでみて下さい。

大阪エリア(壁側にある縦型の本棚)には
私が文章で参加しているアートユニットTrigger
『蜆楽奇譚帖(けんらくきたんちょう)』が置いてあります。



美しい絵と写真のコラボです。こちらもぜひ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私のマチオモイ帖「日本中がマチオモイ2015」

【展示日程】
2015年3月6日(金)〜29日(日)(会期中無休)
平日:11:00〜21:00 土日祝:11:00〜19:00

【会場】メビック扇町
大阪市北区扇町2-1-7 関テレ扇町スクエア3F
http://www.mebic.com/event/5026.html

【入場料】無料

→マチオモイ帖公式サイト
http://machiomoi.net/



2015-03-11

「歩いている」

私は森の中を歩いている。

緑の木々から差す木漏れ日を浴びて、ふと思う。

私はどこに進もうと思っていたのだろう。
これは果たして道なのだろうか。
なんとなくの方角は分かっている。
だけどそっちに向かうのが「正しい」のか、
それとも「間違っている」のか分からない。

私は浜辺を歩いている。

乾ききった流木を横目に波の音を聴き、ふと思う。

私はどこに進もうと思っていたのだろう。
どこまでも続く砂浜と先のイメージすら出来ない海に
終わりはあるのだろうか。
浜辺の砂の一粒と海中で波が作る泡粒に思いを寄せる。
彼らはどこに行くのだろう。

私はどこに行くのだろう。

どこかで鐘の音が聞こえる。
誰かが大きなバイクに乗っている。
足下を羽のない黄金虫と妖精の女の子が駆け抜けた。
私はポケットの中で冷えた鋼鉄の感触を確かめて空を見上げる。
どうやらスターシップは墜落したらしい。

私は立ち止まり、自分の歩いてきた道を思い返す。

どこかでパレードの音が聞こえている。
オレンジ色の猫が静かに笑って頷いた。

私は歩いている。

2014-10-17

書きチラシ

第二回文学フリマ大阪に「37+c」のチラシを持っていった。これといって告知する事もなかったのだが、何かを無料配布したいという欲求はなぜだか出店を決めた当初からあった。「37℃の揺らめき」というタイトルで掌編のような散文を書いて配布してみた。

A4の紙を折り畳んだだけでzineとはいえない、さらに写真やイラストもない、まさに「書きチラシ」。テキストを書いてイラレでレイアウトして一旦プリンターで出力。それをハサミでセンテンスごとに切って別の紙に糊で貼る。セロハンテープで固定する。1行カットして手書きで書き入れる。

で、それをダイソーの5円コピー機でコピーする。試し刷りはなんだか薄い・・・。濃度MAXに設定してもう1枚試し刷り。お、ちょっと陰影がついた。もうちょっと荒くても良かったな。当日足りなかったら嫌なので500円投入して100枚コピー。持ち帰ったらひたすら折る。




文学フリマ当日は「これ貰っていっていい?」って持ち帰ってくれる方がチラホラいて、アレ読んだ人どう思うのかなーと考えたりして楽しかった。まあ、でも、その、・・・ちょっと作り過ぎたかも。当日は結局10数枚持っていってもらえただけで、うーんな感じ。やっぱ手に取ってもらうと言う意味で、イラストや写真のビジュアルって必要なのかなぁ。来年への課題だなぁ。

それでも目にとめて興味を持ってくれて持ち帰ってくれた皆様には大変感謝です。80部ほど残っているので直接会える人にお渡しして読んでもらおうと思っています。


2014-09-17

第二回文学フリマ大阪に出店して

昨年の春、第16回文学フリマin大阪に来場者として訪れた。今年は出店者として参加。個人的な目的としては「作り手として自分を晒す」ということ。だから1冊も売れなくても構わないと思っていた。その割にはTriggerの「17+C」の在庫全部およそ80冊、文章zine「佐世保ノスタルジア」を20冊、前日に仕込んだ37+cの無料掌編チラシ100枚を携えてTriggerのメンバーでフォトグラファーの優子嬢と会場に向かった。

10時半頃に到着すると入口付近には多数の来場者が開場を待っており、会場内ではほとんどの出店者が既にそれぞれのブースを設営していた。我々のブースはステージ前のEブロック。暗幕をテーブルに敷いて本を並べ値札を置いて終了。優子嬢は024と合作をした写真とテキストのリーフレットを8部持ってきておりそれを100円で売ると言う。これで販売アイテムは3つ。それをサンプル置き場に提出し一息ついた。


実行委員長の挨拶に続いて傀儡舞が披露され開場時間の11時。一般客が入場。急に人の動きが感じられた。開始10分で佐世保ノスタルジアが1冊売れた。「僕、実家が平戸(佐世保の近所)なんです」そういって買っていってくれた。本当に嬉しかった。その後は夕方4時まで手に取って見てもらったり、そのまま買ってもらったり、無料のチラシを持って帰ってもらったりして、その度に優子嬢と二人で喜んだ。ちなみに優子嬢のリーフレットはあと1部で完売だった。


色々考えたし色々学んだ。自分の作品を目にしてもらうためにはまず手に取ってもらわなければならない。歩いている人たちをじっと見過ぎるのもよくない。適度に何かしているくらいがいい。値札だけじゃダメだ。出店者に聞かなくてもなんとなく分かる情報を示しておくべきだ。これは一段目の情報。興味を持ったら出店者に聞く。これで二段目の情報。ここからコミュニケーションが始まって、その作品を持って帰ってじっくり読みたいかが決まる。たぶんそんな感じだと思う。早い段階でそれに気付いて説明ポップを手書きで作って設置した。周りの出店者の方々のブースを見て、やはり色々工夫されているなと感じた。


どうすればもっと手に取って、更には購入してもらえるのか。もちろん本の内容にもよるし、価格の設定にもよるとも思う。本の装丁デザインやタイトルも何かしら購買への要素が含まれる。実際「佐世保」というワードに足を止めるお客さんも何人かいた。


帰りの電車で優子嬢と色々話をした。次回どうしようか?仲間のクリエイターにも声掛けよう!色々、色々話した。個人的には文章zineに何かしらの「ビジュアル」を放り込めたら面白いかもと考えている。そして自分は小説と詩の間にある「散文」というスタイルが割としっくり来るなと実感した。それとこのブログサイトはマメに更新しなきゃなと反省もした。


来年の第三回文学フリマ大阪が、とても楽しみだ。

2014-09-01

「第二回文学フリマ大阪」に出展します

文学フリマに関しては有名なので前々から知っていたが、自分がそこに出展するとは考えたこともなかった。「文学だと信じているもの」なら何でも出展してもいい(フロッピーディスクに収められたデータでもいいレベル)。それが文学フリマ。

文章は書ける、でも本は作れない。本なんてそう簡単に作れない。そう思っていた。でもTriggerのみんなで作ることが出来た。zineという手作り本の世界を知った。マチオモイ帖にソロで出展した。文章はどんな形でアウトプットしても面白いと知った。

本や文章を独自でアウトプット(パブリッシュ)している人はたくさんいる。そんな人たちが集まる文学フリマを今度知る。その後の自分はどうなるのだろう。帰りの電車の中で何を考えるのだろう。自分が変わる様を自分で感じるのは実に楽しいことだと思う。

それを求めるためにも「第二回文学フリマ大阪」に出展しようと決めたんだ。


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『第二回文学フリマ大阪』

■開催日:2014年9月14日(日)
■開催時間:11:00~16:00
■会場:堺市産業振興センター イベントホール
■アクセス:地下鉄御堂筋線「なかもず駅」、南海高野線「中百舌鳥駅」徒歩3分
      アクセスの詳細についてはこちらをご覧下さい
■入場料:一般来場者は入場無料です!

■主催:文学フリマ大阪事務局

文学フリマ公式サイト
当日はイベントホールのブース「E-47」におります。
Triggerの「17+C」を販売してます。(¥1000・税込)




2014-03-23

「しきい値」を下げた話

自分の中にある合格点の低さ、と言い換えてもいい。

頭の中にあって、それも具体的にあって、ああこれはアウトプットしようかなって考えるんだけど、でもなぁ・・・どうせやるんだったらちゃんとしないと格好つかないよなぁ・・・やったとして、これ見た人がどう思うかなぁ・・・って思ってしまう。もうちょっといい評価がもらえるようになってから出そう。で、やらない。そう考えてやってこなかった。

もう何年も前に近代美術の展覧会で衝撃的な作品を見た。鉛筆でサインされた古い木箱。それが厳重なガラスケースに入れられて展示されている。え、これ、作品か?でも有名な作品のようだった。価値があるらしい。世界的に評価されているようだ。作品の素晴らしさは全く理解出来なかったが、衝撃は受けた。

そして数年前。神戸のアートイベントで展示されていた作品にも同じような衝撃を受けた。1センチ位の大きさにカットされた木片。それが作品としてネームプレートを付けて展示されていた。作品名は「木片」。そのままやないか!やはり衝撃だった。

木箱にしても木片にしても、作り手にとっては最高の作品だったんだろう。何かイメージしていたものが完全に表現出来た。もう同じものは作れない。きっとやりきったのだろう。そして彼らは評価を一切気にしていない。自分の物差しで考えている。自分こそがが基準なのだ。評価はされた方がいい。でも「100%の評価」を求めていたらいつまでたってもアウトプットできない。だから「しきい値」を下げる。

まだ見ぬ評価のことは一旦忘れて自分がやりたいことをアウトプットしていこう。

そう、木箱と木片が教えてくれたのだった。

2014-02-27

文章zineにこだわってみた


マチオモイ帖に出展する「佐世保帖」が出来上がったのは締め切り日である2月14日だった。

個人の名前が入った本を作ったのは初めてで。A5サイズのzine(ジン)。束の端をホッチキスで留めて両面テープで表紙を付けた。その瞬間、紙の束はその存在を本に変えた。

やったーとか嬉しいーというより、「ほー」っと思った。安堵なのか分からないけど、単純に「ああ、本になったわ」と、当たり前の事を思った。この感覚はTriggerで蜆楽奇譚帖を作った時にも感じた。何度味わっても独特の「ほー」が出てくる。

この本を書く時に決めたのは、文章だけにしようということだった。文章家としての存在意義を一度出し切ってみようかと。だから文章とレイアウト以外の目で見て分かるイラストや写真は一切入れなかった。ただ、途中欲目は出た。1枚だけ紙焼きした写真を最後のページに貼ってみようかなとか思った。でもやっぱ違うよ、俺、写真家じゃないじゃない。イラストレーターでもないじゃない。文章家でしょ?じゃあ文章で押し切れよ。写真入れたいんだったら最初から写真家と組めよ。イラスト入れたいんだったらイラストレーターと組めよ。今回は文章本にするって決めたじゃないか。そんなことも考えたりして書いてた。

本という形にするのは久しぶりの事で、楽しい作業だった。印刷をお願いしたロコプリさんのご厚意でずいぶんいい紙を取り揃えてもらってびっくりするくらい上質な本になった。ロコプリさんの大将の「応援してやる!」っていうその気持ちがとても嬉しかった。またいろいろお願いしよう。

やはりzineは面白い。もうちょっと荒い感じの本とか作ってみたくなる。自由過ぎるアウトプットはいつだって面白い。



『my home town わたしのマチオモイ帖』

わたしのマチオモイ帖 公式サイト


【東京会場】
会期:2014年2月28日(金)~3月23日(日)
   11:00~19:00(会期中無休)
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
   東京都港区赤坂9-7-1
   ミッドタウン・タワー5F
入場無料 


【大阪会場】

会期:2014年3月7日(金)~3月29日(土)
   平日:11:00〜21:00
   土日祝:11:00〜19:00(会期中無休)
会場:メビック扇町
   大阪市北区扇町2-1-7
   関テレ扇町スクエア3F
入場無料


「佐世保帖」という本で出展しています。会場で見かけましたらぜひ手に取ってご覧くださいませ。

2014-02-12

思い出を再構成した物語

マチオモイ帖の原稿を印刷に出した。明日には刷り上がってホッチキスと両面テープで自家製本をしていく。物語のような詩のような散文のようななんともはっきり分からない自由過ぎる文章を12編書いた。

いろいろ思い出して何かと何かを組み合わせて構成する。コラージュってこんな感じかな。例えばあの人の人格とこの人のエピソードを合わせて一つのキャラクターにしたり、印象的だったアイテムを関連の無い場所で使用させてみたり。結果、ノンフィクションのパーツを使った、「フィクション」が出来上がった。

きっと知らない人が読んだら体験談だと思うんだろうけど、全然違う。でも全てを説明する事が出来る。

このお話を作るにあたって色んな人を思い出した。お世話になった皆さんは当たり前なんだけど、それこそ一回しか喋った事のないような人を急に思い出したりした。記憶の引金ってあるんだなぁ。

書き上がった日に、大学の恩師から「元気にしてますか?」ってメールが来たのは驚いた。ただ、この本を先生に送るのはちょっと気が引ける。そんなナイーブなキャラじゃなかったじゃんって言われそうで。