「ねぇ、あなたはどこに向かって歩いているの?」
「僕が行きたい所だよ」

「それはどこにあるの?」
「この箱庭の果て、そう最果てにあるんだ」

「箱庭だなんて!バカみたい!最果てなんてあるものですか」
「まるで世界の全てを見てきたような口ぶりだね」

「この世界が箱庭だなんて!」
「ああ、君。羊の数を数えるだけじゃ、いい夢は見れないんだよ」


2013-10-01

誰にでも書ける

文章は誰にでも書ける。義務教育を卒業していたら、たいていのものは書ける。現に多くの人がブログを書いてツイッターでつぶやいて情報を発信している。誰にでも書けるのだ。しかもセンスのいい人たちは山ほど居る。その誰でも書ける文章で報酬をもらう自分は厚かましいのだろう。

誰でも書ける文章ではあるが、なかなか書けない「すごい文章」というのはある。文豪と呼ばれた作家たちの書く文章の美しさはどこまでも美しい。トップを走り続けるコピーライターの書く一行のコピーにハッとさせられる。寝ることを惜しむ程に読み手を引き込む筆力を持つ数多の作家たち。

推測なんだけど、上手く書こうとか売れようとかは思ってないんじゃないかな。これを書かないと自分がどうにかなってしまいそうだとか、素直に感じたこととか、このイメージをなんとか色んな人に伝えたいなとか、その自由な想いにセンスと技術が合わさってるんだ。枠のない自由な発想をカタチにすることは誰にでも出来ることじゃないんだろう。それが少ーしだけ出来るから報酬をもらってるんだ。もらえないときもあるんだけどね。

だからもっと自分の枠を外していきたいんだ。



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