「ねぇ、あなたはどこに向かって歩いているの?」
「僕が行きたい所だよ」

「それはどこにあるの?」
「この箱庭の果て、そう最果てにあるんだ」

「箱庭だなんて!バカみたい!最果てなんてあるものですか」
「まるで世界の全てを見てきたような口ぶりだね」

「この世界が箱庭だなんて!」
「ああ、君。羊の数を数えるだけじゃ、いい夢は見れないんだよ」


2013-04-24

第十六回文学フリマin大阪に行ってきた


これまで東京で開催されてきた「文学フリマ」が初めて大阪で開催された。
文学に特化した自費出版物および制作物のマーケット。
己が「これこそ文学である」と言い張れば文学としてのカテゴライズが成立する。

「本」それも「自主制作本」のイベントといえば真っ先にコミケが挙げられる。が、ビッグサイトに行ったこともなければインテックスに行ったこともない。ましてやこのような「文字がメイン」である「自主制作本」のイベントは大阪では聞いたことがない。(果たして東京や他のエリアではあるのか知らないが)

各地から集まった作家やサークルが出店している。
積極的に声をかけてくる人。ひたすら眠っている人。話しかけるとはにかみながらも返してくる人。色んな作家さんがいたが、作風やキャラクター、表現方法はどうあれ、「これが自分の作品だ!」と見せる気概にあふれている人たちが集まっていた。

実にシンプルな感想だが、刺激を受けた。
作家としてクリエイターとして、場合によってはプロの物書きとして、大いに刺激を受けた。

来年この文学フリマが開催されるかどうかは未定だそうだが、ぜひ定着してほしいなと願っている。
もし次回、大阪で開催される機会があれば出店してみたいなと思った。